アリビナ宇宙科学研究所

第11回職員総会が行われました。

第11回アリビナ宇宙科学研究所職員総会が、2025年9月21日17時より行われました。職員総会はAISU全職員による、運営及び活動方針を見直す会議で、毎年9月27日又はその直前の日曜日に開催されます。ここでは毎年所長や会計担当者の選出などが行われます。これ以前の役員で構成される前期役員総会は同年9月27日をもって解散し、同日より時期役員総会に運営が任されます。

今回の職員総会は生存している全職員16名の内14名が参加し、87.5%の職員の参加ということで総会を無事に開催することができました。

役員の選出について

第11期役員総会の役員の選出が行われました。役員の選出では、所長・副所長・会計担当者を選出します。

2025年度所長には、前年度までと同様田上彩夏氏が有力候補でした。しかし田上彩夏氏には2025年7月頃から、療養のため休職した方が良いのではないか、との声が多くの職員から寄せられており、代表交代への緊張が高まっていました。

所長選出の投票では、参加有権者14名の内、田上彩夏氏への票は7票、能美葉月氏への票は4票、棄権が3となり、田上彩夏氏が今期も代表として選出されました。副所長は2着であった能美葉月氏に決定し、前期と同様になりました。この背景には、田上氏に療養のため休職してほしいと考える職員からの票の一部が能美葉月氏へ移ったと考えられますが、能美葉月氏は田上氏の休職期間中に外部に対して敵対宣言を発表し、田上氏がこれに撤回を要請したことで、能美葉月氏に組織を任せる不安感と田上氏への信頼強化により、能美葉月氏の票はそこまで伸びなかったものと考えられます。

会計担当者選出の投票では、参加有権者14名の内、高橋乃々香氏への表が6票、木原和馬氏への票が4票、梅田利香氏への表が3票、石川蒼透氏への票が1票で、高橋乃々香氏に決定しました。高橋氏は2018年度にも会計担当に選出されていますが、彗星観測での活躍が大きく評価され、大きく票を伸ばす結果となりました。

従って、今期の所長・副所長・会計担当者は、田上彩夏氏、能美葉月氏、高橋乃々香氏となりました。第11期役員総会の詳細についてはこちらをご覧ください。

運営方針の見直しについて

今回議題となった運営方針に関することで最も大きかったのは、昨年度の職員総会にて来期までの解決が宣言された、「下位組織であるCSDが当研究所に過干渉していること」と、「現所長田上氏の活動休止の可能性」についてです。

これについて当研究所所長である田上氏は、後述するように当研究所の規程の3章を改正することで、下位組織の権限と当研究所のブラックリストの扱いについて明確にし、これを解決しました。これについては、3章8節に以下の第8項を追加し、ブラックリストというあいまいな表現ではなく、それが実務上どのような影響を持つものであるかを規定しました。

第 8 項 当研究所の信用・評判を著しく毀損した外部の個人・団体とは,役員総会の決議に基づき,共同研究や取引を停止することができることを規定する。

この規程によれば、当研究所個人の意志で当研究所として「敵対宣言」を行うことはできず、それは役員総会の決議に基づくというもので、しかもその「敵対宣言」の実態が「個人や団体に害を与えるもの」ではなく、「当研究所の信用・評判を著しく毀損した個人や団体」に対して「共同研究や取引を停止する」という防衛措置であることが明記されています。これによって「ブラックリスト」という対外的にあいまいな存在の運用は「正式には」なくなり、実務上はこの規程の適用者・団体をまとめた物が「ブラックリスト」として扱われることになります。しかしこれは5章で規定されるように組織の内部情報である為、管理は役員総会によって行われ、以前の様にCSDなどの下位組織が管理するという状況にはなりえなくなりました。

また、3章に12節「下位組織」を設けて、下位組織の運営に関する規定が行われました。重要なのは第2項と第4項です。これにより、これまで問題視されていたCSDのような下位組織の不透明性が改善されることが期待されます。

第 2 項 又,設置の際には目的・権限・構成員・設置期間を明確に定め,当研究所の全職員に公開する必要があることを規定する。
第 4 項 設置された下位組織の活動は,当研究所の役員総会の監督下に置かれることを規定する。

現所長田上氏の活動休止の可能性については、田上氏がこちらも規程の改正で対応しようと試みました。改正された箇所は3章10節の4項に追加されました。

所⾧が休職を申告する場合,役員総会の合意に依り当期の副所⾧を臨時の当研究所代表者とし,役員の中からその補佐を任命することを規定する。

田上氏の現状及び今後予想されている環境の変化により、この規程はいずれにしても必要になると判断されました。また今期の所長選出でも田上氏が選ばれたことにより、この規定の重要性が示されました。

規程の改正

今回の職員総会では、田上氏や他数名の改正要求によって、当研究所の規程が大幅に改正されました。改正されたのは以下の箇所です。

  • 前3章8節と9節の順序入替(節番号の交代: 前3:8が3:9へ、前3:9が3:8へ)
  • 1章1節7項から11項の追加: 愛称の規程(7項)、教会スラヴ語、ギリシア語、ドイツ語、ラテン語での名称の小規定(8から11項)
  • 2章1節5項から6項の追加: 暫定的な所在地(5項)、当研究所の所在地公開の任意性(6項)
  • 3章8節8項の追加: 外部の個人・団体との取引の中止の能力
  • 3章10節4項の追加: 所長が休職を申請する場合の対応
  • 3章12節の追加: 下位組織に関する規程
  • 4章7節12項から13項の追加: 研究成果の独占的(商用)使用許諾契約
  • 5章2節8項の追加: 事業年度の規定
  • 6章5節から6節の追加: 役員の責務(5節)、人工知能利用の倫理的指針(6節)
  • 3章3節1項の改定: 役員二名の研究総主幹及び技術統括の兼務を明記
  • 3章8節1項及び3章9節1項の改定: 処分の対象となる職員に弁明の機会を与える義務を明記
  • 3章9節3項及び6章4節4項の改定: 節番号の交代に伴う規定内の規定番号の改正
  • 4章8節10項の改定: 「賠償命令を下す」をより実効的な「賠償命令を勧告する」に変更

活動方針について

今回議題となった活動方針に関することで最も大きかったことは、昨年度同様に「架空世界エールフレットの研究創作を推進すること」及び「停止プロジェクトの活動再開を行うこと」及び「各種サイト運営について」でした。

架空世界エールフレットの研究創作については、2025年5月には未決定だったフーリカ暦が暦学班の貢献で決定しましたが、まだまだ未解決問題は山積みであり、研究の進んでいない領域も多く存在しています。この為、永界地図の描画も急がれるところであり、更にフーリカ暦が決定したことで歴史の考察も進められることが考えられ、架空世界研究室には担当縁バーを増やす方向での議論、及び永理地図プロジェクト「Erflett Atlas Project」の立ち上げが決定されました。またエールフレットの架空文字のフォント制作は、全てが田上氏によって行われており、こちらについては田上氏と当研究所の間で「独占的商用使用許諾契約」を締結し、田上氏が個人でフォントを販売できる仕組み整備が行われました。これは他の研究員の主担当の研究成果についても同様であり、今回の規程の改正により研究員は自身が主担当である研究成果について、当研究所に独占的使用許諾契約を申告でき、役員総会で受理されることで「アリビナ宇宙科学研究所(AISU)公認」を含めることで、個人販売が可能となります。ただし可能な限り利益の一部を別途定める規程に従って当研究所に収めるという仕組みです。この仕組みの整備により、当研究所の架空世界研究・創作の大部分を担っている田上氏が、個人で商品を販売できるようになり、当研究所の複雑な承認システムと制約を受けることなく、自由にエールフレットに関する製品の販売が可能であり、当研究所と田上氏の双方の利益増加が期待されています。今後田上氏はフーリカ語などの表記に用いられるアズィーラ文字のフォントを公式の24種類の書体を用意し、その全てのフォントを含むパッケージや分割されたバンドルとして販売する予定を正式に発表しました。

ErflettModプロジェクト以外のプロジェクトのほとんどが停止してしまっているという現状について、昨年同様現状打破を求める声が上がりましたが、今年度は彗星観測の成果が大きかったことや、これらの「Orbitaプロジェクト」が再稼働したことで、宇宙科学に関する活動が行えている点は評価されました。今後も宇宙科学や架空世界研究を中心に行い、「RISELISプロジェクト」などの進捗も上げられると当研究所はさらに発展するだろうという意見が多く出ました。高橋氏の復帰に伴い宇宙関係プロジェクトは今後進展が予想されており、残りはリフェルン技術開発室側のプロジェクトの進展待ちが現状です。

ウィキサイトなど各種サイトの運営・開設について議論されました。昨年度に意見の出たErflettModの解説ウィキサイトについては、2025年1月に「プラウダ翠スクール」を開設しましたが、これらのWikiの内容量があまり増えないことについて懸念が持たれています。現時点ではWhite Blue Lexiconも、双方二人の管理者によってAISUのコミュニティで運営されています。これらのWikiを今後どのように運営していくのかの説明を求める声が上がる中、役員総会は「これらの情報を体系化し記事にできる人員は限られるため、彼らのペースで進められるべきである」との見解を示しました。ただしこれは現時点でこれらのWikiに関わっていない当研究所職員を遠ざけるのではなく、むしろ積極的に活動に参加することを推奨するものです。またこれらのwikiについては独自ドメインを取得するべきではないか、との声も上がっています。

CSDのホームページについては、当初の予定では2024年7月には公開される予定でしたが、担当者が長期休暇を取ったことなどがあり、開設が大幅に遅れています。このホームページの公開については未定となっており、関係者による調整が行われています。

また、田上氏が主導する音楽プロジェクト「第五〇一青連星音楽隊」が正式に当研究所の下位組織として認定されました。ただしCSDと異なる点としては、この音楽隊は「AISU役員総会直属」であり、下位組織という形態をとりながらも、その実内部組織に近い構成となっています。現時点での構成員は田上彩夏氏と伊吹睡華氏の二名のみで、この他の構成員の勧誘が現在も行われています。この下位組織が実際に稼働すると、エールフレットの架空言語を用いた歌、特に国歌や聖歌などの実音での収録が可能となります。