アリビナ宇宙科学研究所

レモン彗星の観測報告

2025年1月に発見され2025年10月に地球に最接近すると予想されていた「レモン彗星」(C/2025 A6 (Lemmon)) の観測がアリビナ宇宙科学研究所でも行われました。

レモン彗星について

レモン彗星は2025年の発見されました。二原子炭素の輝線によって鮮やかな緑色に見える彗星です。

10月23日の観測会

アリビナ宇宙科学研究所は、この彗星の観測会を東京都青梅市今井にて開催しました。この観測会自体は、2025年8月より実施する方向で動いていたものです。

この日は天候に恵まれ、高度も等級も十分にあったため、観測は無事に成功するだろう、と考えられていました。参加者は当研究所の天文学・宇宙物理学の職員3名であり、赤道儀や天体望遠鏡、また高性能なカメラなど、さまざまな機材が用意され、観測の準備が17時頃より開始されました。この日のレモン彗星は、西北西の空のアルクトゥールスに近い位置に見える予想でしたので、日没1時間後には見えるだろうと、日没前から準備が行われました。

結果として、この日の観測会では、レモン彗星の観測に無事に成功しました。

C/2025 A6 (Lemmon) (2025.10.23, 18.00)

この写真はこの日の観測会で高橋乃々香氏によって撮影されたものです。また前二回の観測に失敗していた田上彩夏氏も無事に観測に成功しました。

C/2025 A6 (Lemmon) (2025.10.23, 18.12)

この写真は田上氏が屈折式天体望遠鏡で観測しスマートフォンで撮影したものです。緑色の美しい彗星がはっきりと確認できます。

その後の観測

観測会の後にも各職員はこの彗星を観測しようと、彗星の観測に挑みましたが、この観測会の後は天候に恵まれませんでした。能美葉月氏は長野県まで車で機材を運び、レモン彗星の観測を観測会の翌日の24日に実施しました。

C/2025 A6 (Lemmon) (2025.10.23, 18.40)

今回の彗星観測では、観測会での観測が成功し、個人観測も上手くいっているため、職員は大満足の様子です。今後の当研究所の観測にご期待ください。